夜、ふとスマホで「離婚 確率」と検索してしまった自分に気づいて、画面をそっと閉じたことはありませんか?
パートナーのことは好き。でも、友人の離婚話を聞くたびに「自分たちは大丈夫だろうか」と胸がざわつく。この先何十年もうまくやっていける確信が、どうしても持てない。
その気持ち、とてもよくわかります。でも安心してください。離婚リスクを事前に知っている人は、しっかり備えることができます。
この記事では、結婚前にチェックしておきたい離婚リスクの診断項目と、「性格の不一致」の本当の意味、そして結婚前にできる具体的な準備をお伝えします。
なぜ「離婚するべきか」を結婚前に考えることが重要なのか
「縁起でもない」と思いましたか? でも、年間約18万組が離婚届を出す日本で、リスクに目を向けることは”悲観”ではなく”備え”です。
厚生労働省の「人口動態統計(2023年)」によると、日本の婚姻件数約50万件に対し、離婚件数は約18万件。おおよそ3組に1組が離婚している計算です。
ただし、この数字に怖がる必要はありません。大切なのは「なぜ離婚に至るのか」を知り、自分たちに当てはまるリスクがないか確認することです。
出会い方と離婚率の意外な関係
マッチングアプリで出会ったカップルの離婚率は約4.5%と、全体平均の6.6%よりも低いという調査結果があります(明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査」2023年)。これは、事前にプロフィールで価値観をすり合わせていることが一因と考えられています。
交際期間が短いほどリスクは高い
交際期間1年未満で結婚したカップルと、3年以上交際してから結婚したカップルでは、離婚率に約39%の差があるとされています。時間をかけてお互いを知ることが、離婚リスクを下げる最大の要因のひとつです。
つまり、「知ること」と「時間をかけること」が、最も効果的なリスク対策なのです。
離婚リスクの自己診断チェックリスト【10項目】
「うちは大丈夫」と思っていたカップルほど、実は確認していない項目があるものです。1分でできるセルフチェックを試してみてください。
- □ お金の価値観について具体的に話し合ったことがある
- □ 子供を持つかどうかについて合意がある
- □ 相手が怒ったときの態度を見たことがある
- □ 相手の家族(親やきょうだい)と会ったことがある
- □ 家事や育児の分担について具体的に話し合った
- □ 将来どこに住むかについて方向性が一致している
- □ 相手の友人関係をある程度知っている
- □ ケンカの後に仲直りできるパターンがある
- □ 交際期間が1年以上ある
- □ 相手に「ここを直してほしい」と正直に言えたことがある
結果の目安
- 7個以上チェック: 離婚リスクは低め。お互いの価値観をしっかり共有できています。
- 4〜6個チェック: 結婚前にもう少し話し合いが必要です。チェックが付かなかった項目を、二人で話してみましょう。
- 3個以下: 焦って結婚を決める前に、時間をかけてお互いを知ることをおすすめします。
チェックが少なかったからといって、「この人とは無理だ」という意味ではありません。「まだ話し合えていないことがある」というサインです。
「性格の不一致」は離婚理由第1位——でも、本当の意味を知っていますか
「性格が合わないかも……」と感じたこと、ありませんか? 実はこの言葉の裏には、多くの人が見落としている”本当の原因”が隠れています。
裁判所の司法統計(2023年)によると、男性が離婚を申し立てる理由の第1位は「性格が合わない」で、全体の約60%を占めます。
しかし、「性格の不一致」という言葉は、実はとても曖昧です。
離婚経験者への調査を詳しく見ると、「性格が合わない」と回答した人の多くが、実際には以下のような具体的な問題を抱えていました。
- お金の使い方でいつも揉めていた
- 家事育児の負担が一方に偏っていた
- 不満を感じても言い出せなかった
- 小さな違和感を放置し続けた
つまり、「性格が合わない」は結果であって、原因ではないのです。根本にあるのは、多くの場合「コミュニケーション不足」です。
先ほどのチェックリストで不安を感じた方も、落ち込む必要はありません。「話し合えていないこと」に気づけた時点で、あなたは一歩先に進んでいます。
結婚前にできる「離婚しない準備」
「リスクはわかった。じゃあ、具体的に何をすればいいの?」——そう思った方へ。結婚前にできることは、意外とたくさんあります。
お金の話を「タブー」にしない
日本ではお金の話を避ける風潮がありますが、結婚生活でお金は避けて通れません。収入、貯金、借金の有無、将来のライフプラン——結婚前に一度、オープンに話し合ってみましょう。
財産分与の仕組みを知っておくだけでも、万が一のときの安心感が変わります。
→ 関連記事: 財産分与の基礎知識|知っておきたい離婚とお金の話
婚前契約(プレナップ)という選択肢
欧米では一般的な婚前契約ですが、日本でも公正証書として作成できます。「縁起が悪い」と思うかもしれませんが、保険に入ることと同じで、備えがあるからこそ安心して前に進めるのです。
→ 関連記事: 公正証書離婚ガイド|作り方と効力をわかりやすく解説
二人だけのルールを決めておく
「ケンカをしたら翌日までに話し合う」「月に一度はお互いの不満を共有する時間を作る」——こうした小さなルールが、長い結婚生活を支えます。
→ 関連記事: 離婚協議書の書き方|将来のトラブルを防ぐポイント
リスクを知ることは、結婚を恐れることではありません。安心して一歩を踏み出すための準備です。
まとめ——知ることは、怖がることではない
離婚のリスクを知ることで、結婚生活の「解像度」が上がります。
漠然とした不安は、正体がわからないからこそ怖いもの。でも、「何がリスクなのか」「どうすれば防げるのか」を具体的に知れば、その不安は「備え」に変わります。
そして、この記事をここまで読んでくれたあなたは、すでにパートナーのことを大切に考えている証拠です。
その気持ちがあれば、きっと大丈夫。焦らず、二人のペースで、一つずつ話し合っていきましょう。
この記事を読んだ今日、まずやってみてほしいこと:
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別の事情については、弁護士などの専門家にご相談ください。
出典:
- 厚生労働省「人口動態統計(2023年)」
- 裁判所「司法統計年報(家事事件編・2023年)」
- 明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査(2023年)」